コンバイン、始動

自宅に帰っているあいだの父は、ごそごそとなにやら落ち着きなくいろいろなことをする。
本日の所業は、半月ほどの地に控えた稲刈りに備えてコンバインの手入れ(?)をなさっておられた。
といってもエンジンをかけてみたかったようだ。
自分でできる範囲を自分自身で確かめたいのだろう。
個人的には、頼むから危なっかしいことは止めて欲しいのだ。
自分一人であれば、農作業も0.5人前ずつくらいは前に進むのだが、父の監視(という表現がよいのかどうか分からないが、実質的にはこう表現せざるを得ない)をしながらだと、0.1人前くらいしか進まない。まあ、父の安全にだけ配慮していればよいのだと言えばそれまでだが。
父が何かをするたびに、その後始末にかからなくてはならないのだ。それだけで一日終わってしまう。
医者は「農作業なんて危険なことは止めた方がよい」という。無責任に。
父から農作業を取ったら何も残らないのだ。仕方ない。能率悪いし、父に触らせた機械は故障するし、部品はなくなるけれど、なんとか続けさせてやらないと。