借りた本、ようやく読了

5月に入ってからはや半月、読書ペースはすこぶる悪い。仕事がらみで心痛が多いのだ。仕方ない。心痛のほとんどは取り越し苦労だが。仕方ない。
仕事も一段落したので少々腑抜け気味のところで、知人から借りた本を読み終えた。

農村の幸せ、都会の幸せ 家族・食・暮らし (生活人新書)

農村の幸せ、都会の幸せ 家族・食・暮らし (生活人新書)

専業農家やそれを勧めてきた農政に対しても、一方の消費者に対してもいささかさや当てが強すぎる向きはある。が、田舎町でサラリーマンをしつつ兼業農家として実質的に農地を支えている大多数の行動がいかに経済合理的かを改めて明らかにしてくれている好著。
農業政策的には「儲かりもしない農業にサラリーを注ぎ込んで非効率で不経済な農業を営む輩」「国策の邪魔者」として排斥対象にすらなっている兼業農家(もちろんわたくし自身も含めて)が無意識に選択してきたことがらに「そーだったんだ!」という説明を与えてくれる。