こいつは旨い

父が要介護認定を受けてこちら、ほとんど外食をすることがなくなった。食事は三食とももっぱら母の手料理ばかりなので、感動的においしい食事というものは望むべくもない。
そんな安定して貧弱なメニューの我が家では、自力でお取り寄せするほどの食卓を華やかにする気力も財力も食欲もなし。もっぱらよそさまからのお遣いものだのみである。それすらも失語症の父が他人から相手にされなくなってめっきり減っていた。
そんななか、妹が京都に出かけたらしく、お土産を持ってかえってくれた。フキノトウの漬け物らしい。
こいつが絶品。フキノトウの苦みを生かした塩漬けは、全く私好みの味。忘れぬように記しておく。(味付けは薄口醤油だったらしい)

ふきのとう¥600
雪どけの頃に顔を出す蕗の花穂を
さっぱり薄口醤油で漬けた
風味豊かな早春の味です。
(栄養価が高く新陳代謝を高める食材といわれています)