再び大掃除。

我が家の宗派は曹洞宗らしい。お盆前の8月6日に、我が家の菩提寺の住職がお経を上げにくるという。実に7〜8年ぶりではないだろうか。坊さんが変わって、季節の恒例行事がきっちりきっちり行われるようになった。昔は煩わしく感じていたが、継続して飽きずに、意味はよくわからないけれどもとにかく絶やさずにひたすら地味に続けていくことは結構大事だよなと感じている。
我が家を掃除するのは煩わしいけれども来客がなければ掃除もしないので、こうした意味で、年に数回計画的にお越しくださることがありがたい。そうでも無ければこのまま掃除なんてしなかったかもしれない。
掃除は無事終了し、坊さんのお経も無事上げられたらしい。
実は今の住職の前任がとんでもない生臭坊主だったらしく、地域からも疎んじられ、いつしかお盆の供養にすらこなくなったという。
我が家は筑後50余年を経た純和風建築。和室以外は無い。超汎用的な和室6畳二間を自分の部屋として間借りするような格好で使用していた。必然的に、盆暮れの時期には来客用に大掃除というかお片付けをしてどなたにでもお使いいただけるようにせねばならないという宿命を負いつつ日々生活していたわけである。
ところが、この生臭坊主が盆暮れのお勤めを疎かにしてくれたおかげで、(個人的には)全くお片付けをしなくてすむようになったのだ。一時は、歓迎すべきことであるとすら思った。
しかし、等比級数的に増えていくくだらないグッズに占拠されていく6畳二間は、徐々に手の打ちようがないところまできてしまっていた。
祖母が寝込み、祖母本人も自分の葬式は無事に自宅でできるのかどうかを日々心配するようになり、私自身も非常に心配するようになってきた。とても人が呼べる状況にない。
ここにきて、初めて前任の生臭坊主を恨んだ。なぜきちんと盆暮れにお勤めにきてくださらなかったのかと。(実際にお勤めにこられた人に聞くと、時間を間違えたり暴言を吐いたり大変だったらしいが)
本格的なお盆である。
祖母の兄弟がお見舞いに来るという。本気で今日も大掃除である。