父との共同作業

午後からは、本格的に父との共同作業。遅々として進まない。しゃれではなく。
こちとら兼業農家2年生なので、いろいろと手順を確認しながら作業をするのだが、せっかちで自分勝手でその上経験豊富な父にすれば「そんな作業は端折ってしまえ」というところも多いようだ。
おかげで、要介護1の認定を受けたきかん坊のオッサンにバカ呼ばわりされる37歳。
失語症なので「バカ」という単語が絶妙のタイミングで発せられるだけでも称賛すべき回復具合なのだが、なにせ実の息子に向かって「バカやろう!そんなことも知らずによく生きてこれたな。情けねえ野郎だぜまったくよう」というべきタイミング。これで腹を立てない方が難しい。
いかんいかん、相手は8歳児程度のわがまま親父。同じ土俵にたってちゃいかんのだよ。
気を落ち着けて、ちょいと高みにたってみることに。ひとまず呼び名を新たに考えた。これで少しはこちらの腹の虫も収まる。先生か母親みたいだ。
何でもご存じのとっても賢いオジサンと呼ぶことにした。とっても賢いんだけれども、如何せん失語症であるためにせっかくの知識も誰にも伝えられない。根がけちん坊であるから、もしも万が一喋れたとしたって誰にも教えてはやらないだろうが。すごい知恵も知識も宝の持ち腐れだね。特に息子にはまったく伝える気はない。