自然薯?で緑のカーテン

毎年母はこれらのムカゴを大量に採取し、塩ゆでしたり、から煎りしたり、ムカゴメシを炊いたり、贅沢にすり下ろしたりして食卓に上げてくれる。へたすりゃ茶碗に何膳も山盛りして食べられるほど採ってきてくれるのだ。ありがたい。田舎住まいの特権である。
さてこのムカゴ、肉芽なので当然撒けば発芽する。旺盛なチャレンジ精神の持ち主であるところの母は、昨年採取したムカゴを水稲の育苗ハウスの片隅に撒いてみたという。うれしいじゃないか。ムカゴ大好き、自然薯もツクネイモも大好きですから。ウェルカムですから。
母曰く「山芋とツクネイモ、2種類撒いた」とのことだが、茎葉の繁茂具合を見ても全く見分けがつかない。さすが旺盛なチャレンジ精神とともに自分の記憶力に対しては無根拠に絶大の自信を持っている母のこと、一切印をつけたりメモしたりという発想は浮かばなかったのだという。せっかく2種類別々の器に撒いたにもかかわらずどちらがどちらなんだかさっぱりわからなくなったという。これはもう、収穫期である秋口に彫り上げてみる以外に方法は無いのだろう。
昨年に引き続き、アサガオ緑のカーテンに仕立て上げようと縁側にプランターを並べている。これら山芋自然薯のツルも一緒にカーテンの素材としてがんばってもらうことにした。秋口にはムカゴとともに長芋または山芋または自然薯またはとろろ芋またはツクネイモとを食すのである。